サラブレッド種とアラブ種の混血
2012-01-05
戦前戦後から10数年前まで、日本のシンザン記念第46回ではアングロアラブが活躍していました。
アングロアラブ種はサラブレッド種とアラブ種の混血で、
アラブ種の血を25%以上持っていることが区分の条件となっています。
アングロアラブとサラブレッドを比較すると、当然アラブ種の特徴が違いとなります。
アラブはサラブレッドよりも最高速度や加速力などの走力でだいぶ劣りますが、
持久力や脚元を始めとした体の頑丈さ、回復力などでは圧倒しています。
レースの舞台でのスピード感や派手さではサラブレッドが断然勝りますが、
重いものを運んだり長い距離を走ったりという馬としての実用性ではアラブの方が優秀と言えます。
また、気性もアラブの方が温和で扱いやすいという面もあります。
第二次大戦当時は、乗り物は自動車や戦車が広まってきた時期ではありましたが、
軍馬の需要もしっかりと残っていた時代でもありました。
当然軍馬としてはサラブレッドよりもアングロアラブの方が向いていましたから、
軍馬育成を目的とした競馬もアングロアラブのレースが多く求められたわけです。
戦後は軍馬の重要こそ無くなったものの、アングロアラブは日本中の地方競馬に散り、
当時まだコストの面から広まっていなかったサラブレッドを引っ張る形で日本フェアリーステークス予想の中核となったのです。
サラブレッドが広まっていくまでのつなぎ役として見られがちなアングロアラブですが、
彼らが日本競馬の礎を築き上げたということは決して揺るがない競馬の歴史だと言えるでしょう。
←「軸馬を的中」前の記事へ 次の記事へ「意識せずに鼻歌まじり」→


